(提供:写真AC)

50年前の京都――そこには、幕末の志士、新撰組隊士たちがいました。

坂本龍馬と中岡慎太郎が遭難した近江屋跡、新撰組が御用改めに突入した池田屋。八木邸、西本願寺と、新撰組の屯所も現存する京都には、幕末維新に関する史跡が数え切れないほどあります。

歴史ファンの私が幕末維新をめぐる京都旅行をしてきました。
その模様を駆け足ながらレポートさせて頂きます。

 

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東山エリア

■近江屋跡地

まずは祇園から東山エリアにあるスポットをまとめます。祇園四条駅から鴨川を越え、四条通から河原町通りへ折れ、三条方面へ歩きます。

5分ほどで坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された近江屋跡地に着きます。
近江屋の跡地には、「坂本龍馬、中岡慎太郎、遭難之地」と書かれた石碑と案内板、そして坂本龍馬の写真のパネルが設置されています。

この近江屋からさらに河原町通を三条方面へ進み、三条通を鴨川方面へ向かうと池田屋跡に辿り付きます。旅籠・池田屋に集まっていた尊皇攘夷派の志士たちを新撰組が襲撃し、一躍世に名を知らしめた場所です。

 

■旅籠茶屋池田屋(池田屋跡)

「旅籠茶屋池田屋」の看板と、店先の大きな提灯が下がっています。
この居酒屋の店先に「池田屋騒動之址」と刻まれた石碑が建っています。

現在、池田屋では新撰組をテーマにした居酒屋が営業しています。旅籠茶屋池田屋で新撰組を意識したメニューや、新撰組を題材にした人気ゲームとの多数のコラボメニューを楽しむことができます。

 

■円山公園

木屋町通から四条通へ出て、鴨川を渡ると、ほどなく八坂神社に到着します。
八坂神社の境内と隣接する円山公園に、坂本龍馬・中岡慎太郎像の迫力ある大きな銅像が建っています。

正面から見て左手に坂本龍馬が立ち、右手に中岡慎太郎が膝を付いている格好です。この丸山公園の坂本龍馬・中岡慎太郎像は、今では高知県桂浜にある坂本龍馬像と同じくらい有名な像になりました。

 

■高台寺(御陵衛士屯所跡)

円山公園から八坂神社へ戻り、南楼門から高台寺道へ出ます。
高台寺月真院の門の前に、「御陵衛士屯所跡」と刻まれた石碑があります。
月真院は高台寺の塔頭で、当時御陵衛士が屯所として使っていました。

御陵衛士は伊藤甲子太郎を中心に、新撰組から分離して、独自に勤皇活動を展開しましたが、わずか8ヶ月で新撰組の手によって粛清されます。いわゆる油小路の変です。

 

■霊山護国神社

高台寺道から「維新の道」と呼ばれる霊山への参道を登ると、坂本龍馬・中岡慎太郎の墓がある霊山護国神社にたどり着きます。

霊山護国神社は維新を目前としながら志半ばに倒れた志士たちの御霊を奉祀するために、明治天皇によって創建されました。

まずは霊山護国神社の本殿に参拝します社務所では坂本龍馬や桂小五郎をモチーフにしたお守りや絵馬を購入することができます。

社務所横の入場ゲートから、霊山へ向かいます。霊山の斜面に、整然と祠宇が建ち並ぶ光景は圧巻です。

坂本龍馬と中岡慎太郎の墓には鳥居が構えられ、献花台には花が供えられていました。振り返ると、京都市中を見渡す絶景が広がります。霊山をさらに登ると、桂小五郎、妻の松子の墓もあります。

 

■幕末維新ミュージアム

霊山参拝を終え、霊山護国神社を出ると、すぐ向かいに霊山資料館「幕末維新ミュージアム」があります。

ここでは新撰組の局長・近藤勇と副長・土方歳三の愛刀をはじめ、坂本龍馬の暗殺に使用されたとされる京都見廻組隊士の脇差や、西郷隆盛を介錯した別府晋介の刀など、貴重な資料を展示するとともに、幕末維新を様々な角度から詳しく解説します。限定品のグッズも多数販売しています。

世界遺産・清水寺への参道も近く、産寧坂には坂本龍馬の定宿でもあり、明保野亭事件の部隊にもなった料亭「明保野亭」があり、京料理を楽しめます。

 

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壬生エリア

市バスで壬生寺道へ向かう他、阪急電車大宮駅、JR嵯峨野線の丹波口駅などから壬生へアクセスすることが可能です。壬生寺は新撰組隊士たちが剣術や砲撃などの調練に利用したばかりか、壬生狂言を鑑賞したという記録もあります。

壬生寺の隣には、新撰組が屯所とした八木邸があります。現在、八木家は菓子店を営んでおり、屯所餅とセットで八木邸内をガイド付きで見学することができます。八木家限定のグッズもあります。

また、八木邸の向かいには、同じく新撰組が屯所とした前川邸があり、長屋門から玄関にかけて自由に見学することができます。

京都駅周辺

■西本願寺

市バスで5分、堀川通沿いにある西本願寺は、現在世界遺産に登録されていますが、幕末当時は新撰組の2番目の屯所として使われていました。
屯所として実際に使われた太鼓楼が現存しています。

 

■島原大門

また、西本願寺からJR丹波口駅方面へ向かうと、島原大門があります。
当時、花町・島原はその立地から新撰組隊士がよく利用していました。
島原大門から置屋の輪違屋、揚屋の角屋が現在も残っています。

■新撰組・まぼろしの屯所

さらに京都駅から堀川通にかけて、不動堂明王院には「新撰組・まぼろしの屯所」と書かれた提灯が提げられ、塩小路通に面したハトヤ鳳凰閣、そして堀川通を渡ったリーガロイヤルホテルの敷地内に、それぞれ「この付近」新撰組不動堂村屯所跡という石碑が設置されています。

新撰組の3番目の屯所、不動堂村屯所は、現在でもその所在地がはっきりとはわかっていません。そのため、まぼろしの屯所とも言われています。

京都市内だけでも、幕末維新に関係するスポットがこれほど多くあります。
しかし幕末維新をめぐる京都旅行では、京都の気候、風土、食事からも、彼らが感じたものを体感することができます。

150年前、幕末の志士や新撰組隊士たちが、草履、もしかしたらブーツで踏みしめた京都の街を、私たちはスニーカーをはいて幕末維新を求めて歩きましょう。

 

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