赤と白の二曳(にびき)の海援隊旗と赤地に白抜きされた「誠」の新撰組隊旗が、霊山のふもとに並んではためいています。

幕末当時では、決して並ぶことがなかった海援隊旗と新撰組隊旗は、現代になって幕末維新ミュージアム「霊山資料館」で共に掲げられています。

 

幕末維新ミュージアムは1970年、幕末維新史を倒幕・佐幕両派双方の視点から総合的に研究する専門機関として開館しました。

海援隊旗に代表される坂本龍馬をはじめとした倒幕派志士たちの遺品をはじめ、誠の旗印のもとに活躍した新撰組など、佐幕派に関する資料も数多く収蔵されています。収集資料の数は5000を越え、幕末維新ミュージアムではその中から100点ほどを選んで展覧会が行われています。

大政奉還から150年の節目の年、2017年初夏の企画展、「幕末動乱!!龍馬、新選組」が行われている幕末維新ミュージアムをたずねます。

 

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近藤勇と土方歳三の愛刀に大興奮!

京都駅烏丸口のバスターミナルから、清水寺方面へ向かう市バスに乗車、清水道で下車します。乗車時間は10分ほどです。清水道から北へ歩くと、右手に大きな鳥居が姿を見せます。

この鳥居の先が「維新の道」です。霊山までの厳しい坂道を進んで行きます。維新の道を登りきると、目の前には霊山がそびえます。左手には霊山護国神社があり、右手に幕末維新ミュージアムがあります。

幕末維新ミュージアムの入口では、坂本龍馬の等身大のパネルが出迎えてくれます。設置されているガチャガチャの景品も、すべて幕末に関係するグッズです。カウンターで入館料を支払い、さっそくミュージアム内へ入ります。

 

◾︎新撰組の刀

ホールの液晶画面に坂本龍馬や近藤勇、土方歳三、沖田総司が、迫力のあるイラストで映し出され圧倒されます。大画面映像コーナーを進むと、二刀の刀が目に飛び込みます。

新撰組局長・近藤勇の愛刀「阿州吉川六郎源祐芳」と、副長土方歳三の愛刀「大和守源秀國」です。阿州吉川六郎源祐芳は霊山資料館が新たに収蔵しました。新撰組の局長と副長2人の刀が、150年ぶりに京都で再会したのです。

両刀とも新撰組が好みそうな実践用の作りです。
しかしあつらえにはそれぞれこだわりが見られ、近藤勇の刀の鞘は一見すると黒地に見えますが、よく見ると蒔絵のように鞘全体に雲が描かれています。

土方歳三の刀は、縁金に安宅の関の義経と弁慶、また土方歳三が好きだった梅が描かれ、鞘には螺鈿が使われていて、見る角度によって色を変えます。

 

◾︎龍馬を斬った(?)刀

さらに、近江屋で坂本龍馬を斬ったとされる、京都見廻組の桂早之助の脇差が展示されています。桂早之助は小太刀の名手だったそうです。脇差の刀身には、無数の傷が見られます。

2階の展示ブースでは、近藤勇の鎖帷子など、新撰組に関係する多数の品々が展示されている他、血管の1本1本まで再現された坂本龍馬の等身大の人形や、西郷隆盛を介錯した別府晋介の刀、木戸孝允の短刀などを間近に見ることができます。

 

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撮影コーナーでは、幕末コスプレが可能!

体感コーナーでは、新撰組が練習で使用した木刀に触れることができます。一般的な木刀よりも、実戦のことを考えて太く、重い仕様となっているそうですが、想像以上の重さに驚かされました。

近江屋事件、池田屋事件を再現した模型も見ごたえがあります。

さらに2階の展示ブースの別室に、撮影コーナーがあります。
幕末維新ミュージアム内は撮影禁止ですが、この1室では撮影が可能。坂本龍馬と土方歳三のパネルがあり、新撰組の隊服も自由に着ることができます。

 

階段を降りると、歴史館グッズ販売コーナーがあります。実用性も兼ねたクリアファイルや、幕末維新ミュージアム限定の商品もあります。

幕末維新ミュージアムを後にして、海援隊旗と新撰組隊旗を振り返ります。実際に、彼らが手にした物を目の当たりにして、赤と白2つの旗にさらに思いを巡らせるのでした。

 

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